TIPs５ 医学部受験の小論文 テーマ型の書き方考え方５選
医学部入試の小論文において、テーマ型の小論文を書く際のポイントを５つ挙げてみましょう。
１.テーマの明確化:
小論文のテーマを明確に定めることが重要です。テーマを明確にすることで、全体の焦点を絞り込み、採点者に対して明確なメッセージを伝えることができます。テーマは一般的なものから具体的な問題まで様々ですが、自分の興味や専門知識に基づいて選択することが重要です。例えば、「医療制度の問題点と改善策」といったテーマを選ぶ場合、具体的な問題点や改善策を明確にし、それに関連する論点を掘り下げることが求められます。
２.論拠の提供:
主張や立論を支える具体的な論拠を提供することが不可欠です。医学部入試の場合、科学的な研究や臨床経験などを引用して、自説を裏付ける必要があります。例えば、医療制度の問題点を論じる場合、与えられた統計データや先行研究結果を引用し、問題の実態を客観的に示すことが重要です。また、個人的な経験や見解も論拠として挙げることができますが、客観的なデータや研究結果と併せて提示することが望ましいです。
３.論理的な構成:
小論文は論理的な構成で書かれるべきです。導入部でテーマを紹介し、本論で論拠を提供し、結論でまとめる構成が一般的です。段落ごとにまとまったアイデアを持ち、段階的に展開していくことも大切です。全体の流れが明確であるとともに、各段落や文と文のつながりがスムーズであることが重要です。また、論理的な展開に加えて、読み手の興味を引くエピソードや具体例を交えることで、文章のまとまりや説得力を高めることができます。
４.説得力のある議論:
採点者を納得させるためには、論理的で明確な議論が必要です。自身の主張を明確にし、その根拠を明示することで、読者に納得してもらえるよう努めましょう。ただし、自説に固執せず、反対意見や異なる視点にも配慮することが重要です。異なる立場や意見に対しても客観的に検討し、議論を深めることで、採点者により多くの洞察を提供することができます。
５.適切な言語表現:
医学部入試の小論文では、専門的な用語や正確な言葉遣いが求められます。専門用語を適切に使用し、文章を明確かつ正確に表現することが重要です。また、冗長な表現や曖昧な表現は避け、簡潔で明快な文章を心がけましょう。文章の流れや論理構造を理解しやすくするために、適切な接続詞や引用表現を使うことも効果的です。さらに、読み手にとって読みやすい文体や表現方法を選択することで、文章の理解度や印象を高めることができます。
これらのポイントに留意しながら、テーマ型の小論文を書くことで、自身の考えを明確に表現し、読者に訴える力を高めることができます。医学部入試の小論文では、科学的な知識や個人の経験を踏まえつつ、論理的かつ説得力のある議論を展開することが求められます。
